平日の午後開催となった本年度第4回セミナーが1月29日
に開かれました。
「域学連携による地域づくり」の演題で、石川県白山市白峰在住 山口 隆 氏から白山市白峰の地域づくりについて講演いただき、聴講しながら志賀高原ユネスコエコパークを考える機会にしました。

講師、白山市白峰在住の山口 隆 氏は、旧白峰村が平成17年の広域市町村合併により白山市白峰となったこと、白峰地域が白山の登山口にあたることから白山登山やスキーを中心にした観光業が盛んに行われたことを紹介しました。また、地域が白山ユネスコエコパーク及び白山手取川ジオパークに認定されていることに触れ、氏も自らが登山ガイドをしていると話しました。
その豊富な経験の中から幾つかをユーモラスに話しながら、春夏秋冬の豊かな自然と自然の恵みを活かした人々の生活や文化を取り上げ、地域の魅力を発信し続けたいと語りました。
写 真: 【講演の様子】

白峰地域の豊かな自然、その恵みを活かし大切に守ってきた人々の生活や文化について紹介いただくなかに、白山信仰の話や地域の伝統的な食文化の話があり、白山水系に棲むイワナのこと、にしん浸けを白峰の観光に活かす取り組みのことなど、セミナー参加者は興味津々で聴き入りました。
写 真: 【講演の様子】

白山ユネスコエコパーク及び白山手取川ジオパーク内にある白峰地域の特色を8つ上げました。
高山である、世界有数の豪雪地帯である、高山植物やブナ林の環境がある、山村の生活や文化がある、水系の源であり、人々の信仰の山である、白山の恵みを活かし大切に守ってきた人々がいると説明し、「白山しらみね自然学校」事業への自らの関わりを語りました。
自身でガイドをしながら地域資源の発掘と保全活動、公民館・学校などの地域学習・課外学習に対応するなど、訪れる人々が地域の魅力を実感、体感する支援を心掛ける。
また、地域住民の交流参加、地域づくり団体との交流や教育・研究機関との対応を進め、地域づくりを側面から支えるプラットホームを目指していると話しました。

「NPO法人白山しらみね自然学校」の活動を明るい雰囲気が漂う写真で紹介しました。
「自律的で持続可能な地域振興策を実現することを目的に、2009年地域住民が主体となり設立」という。
住民がボランテイアを務め、様々な活動に取り組む様子が
伝わってきました。
写 真:【講演の様子】

「NPO法人白峰まちづくり協議会」については、“持続可能なまちづくり”を住民自らの手で実現するため2008年に設立したそうです。
公共施設の指定管理や施設の自主運営を行う施設管理運営の部門と、地域内の各種団体の代表者で構成する3つの委員会からなるまちづくり委員会の部門とで組織し、部門ごとに活動してきていると紹介しました。
指定管理は白峰温泉総湯、特産品販売施設「菜さい」など、自主経営は白峰保育園、放課後児童クラブ、トチモチ製造販売施設、宿泊施設などを例に紹介しました。
写 真:【講演の様子】

白峰地域における域学連携の取り組みを数々紹介し、「ユネスコエコパークの持続的な活動には大学との連携が不可欠」と話しました。
白山しらみね自然学校と金沢大学との連携事業を例に、地域住民と留学生とが山村文化交流を行ったときの様子を詳細に紹介しました。
留学生は現地研修で地域の概要を学び、自然と人間との関わりを住民との様々な交流体験を経て学ぶそうですが、このことは白峰まちづくりの視点からみると「住民レベルでの交流が生まれ、文化多様性への理解が進み、外国人視点から地域資源を見直すことになった」と事業の効果を語りました。
写 真:【講演の様子】

域学連携事業に関わって、ロシア国内の大学と文化交流が始まったことも紹介しました。(写真)
白峰地域における域学連携事業を通じた効果を「産学官連携による地方創生」、「大学は若い人材の宝庫」、「ユネスコエコパークの持続的な活動には大学との連携が不可欠」と期待を述べて講演しました。
産学官の連携に果たす地域の役割が一層明確になった。持続可能なまちづくりのためにそれぞれの立場で協働し、地域振興策を実現していくことが必要と語りました。
写 真:【講演の様子】

山口氏の講演に続いて、志賀高原ユネスコエコパーク推進アドバイザーの日本自然保護協会朱宮先生、信州大学教育学部水谷先生から、「本ユネスコエコパークにも同様の取り組みがあり、継続している」と加えていただきました。
水谷先生は、優れた資源を有する志賀高原ユネスコエコパークで『環境学習プログラム』が実施されており、ESDにより多様な人材育成が進む様子を小・中学校などの具体的な実践事例で説明し、「ユネスコエコパークの理念と地域創生を実現する力がESDである」と結んでくださいました。
写 真:【志賀高原ユネスコエコパーク推進アドバイザーより】

講演会に参加された方々から感想をいただきました。
○人口減少への対応、域学連携、学ぶことが多くあった。
○外国の方々に地域の活動に加わってもらう、大学と一緒に行う…など、よく理解できた。
○NPO法人の活動と大学の共同参画がうまく運営できている。
○地域創生への多様なアプローチに学ぶことが多かった。少ない人数で活動を組織する実態は大変なものだと思うが、その中での知恵や工夫を知りたい。
○講師は、地域が好きで愛しておられるのが解った。頑張ってほしい。
○自分が楽しむことは大切なこと、原動力になる。
写 真:【志賀高原ユネスコエコパークセミナーの様子】

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)